2011-06-09

ビターブラッド

前に「犯罪小説家」を読んだときに、解説の既刊書を見たら、
この本を読んでいないことに気付いて買いました。

刑事モノといえば「犯人に告ぐ」の印象があるのですが、本作はまったく違う雰囲気。
新人刑事の夏輝が、現場で組むことになったのが別離していた実の父親。
こういう設定はどちらかというと重ためな雰囲気になりがちだと思うのですが、
この父親が独特で面白いため、とても軽快です。

反発する夏樹に対して、やたらと声をかけ、スーツを仕立ててやり、
ご飯に誘い、もちろん仕事のやり方も伝授(ジャケットプレイ、笑)します。

ストーリーについてはちゃんとした刑事モノとして成り立っていますが、
少し夏樹を中心に回りすぎでは?というのもなくはないです。
でも軽く読む小説だと思うので、あまり気にしないこととします。

そして特筆すべきは、この作品には「ふんんんんっ」があることです!
雫井作品には必ずこれがあったはずなのですが、
いつしかこのセリフがない小説も出てきて(たぶん)
非常に残念に思っていたのですが、今作はあります!!


「ビターブラッド」
雫井 脩介
幻冬舎文庫
★★★★☆(4点)

2011-05-23

犯罪小説家

雫井脩介のゾクッとする本といえばやはり「火の粉」がとても印象的なので、
この本にも結構期待をしていたのですが、残念ながらやや期待外れ。。

新進作家の待居涼司がある賞をとった小説の映画化が決定。
有名脚本家の小野川が映画監督を務めることになるが、
一方的な解釈と、過去の自殺系サイトで起きた事件を強引に絡ませようとし、
2人の間には深い溝ができていく、、
そして実際に自殺系サイトの真実が徐々に明かされていくとき、そこには意外な結末が-

という感じであらすじを書くと結構おもしろそうなのですが、
恐怖感を味わえるのは最後のちょろっとだけで、
そこに至る過程がなんだかあまりにも退屈なのでした。


「犯罪小説家」
雫井 脩介
双葉文庫
★★☆☆☆(2点)

2008-07-15


エリカ様騒動ですっかりミソのついた感のあるこの作品ですが、
でも雫井脩介は好きな作家の一人なので、
あまり気にせずに読むことにしました。

ある程度のストーリーは知っていたのですが、
前半部分の万年筆のウンチクあたりは文具好きな自分には
かなりツボな感じで、単純に万年筆が欲しくなりました(笑)
後半部分は正直言って完全に読めてしまったのですが、
最後の最後はあーうまい!と心から感動できるシーンだったと思います。

雫井脩介の初期の作品(「虚貌」「火の粉」)がかなり好きだったので、
次回はそういったサスペンス的な話をぜひとも書いて欲しいです。

「クローズド・ノート」
雫井 脩介
角川文庫
★★★★☆(4点)

2007-10-04

   
待ちに待った雫井本やったけど、
残念だったのはついにお約束の「ふんんんんっ」が
消えたこと・・・。(本筋に全然関係ないけど)
クローズド・ノートで復活してるはずもないよなあ。。

内容は、ラストがどんな感じになるのか気になって
中盤あたりから一気読みしたけど、
ちょっと意外な終わり方やったかも。

巻島と犯人よりも巻島と植草の対決(?)の方が
多かったんがちょい微妙。

「犯人に告ぐ」(上)(下)
雫井 脩介
双葉文庫
★★★★☆(4点)

2005-09-15

ちょっと前にハマった雫井脩介を再び。
期待すべきはどこで「ふんんんっ」が登場するか(笑)。

今回は「栄光一途」と同じ登場人物のシリーズ。
前作では最後の決闘シーンに「?」マークやったけど、
今度はもう開き直り!というくらいすごかった。
拳銃を持ったプロの殺し屋を女流剣士があっさりと倒すのだから
(しかも2度も!)笑って流すしかない。
軽い気持ちで読むことをオススメ。

相変わらずストーリーに引き込んでいく展開はさすが!
前回の柔道といい、今回のアルペンスキーといい、
スポーツ描写もリアルで感心。

「白銀を踏み荒らせ」
雫井 脩介
幻冬舎文庫
★★★★☆(4点)

2005-08-04

すっかりハマった雫井脩介。
今回は日本版スティーブン・キングといったストーリーで、
ちょっと背筋がゾクッとくる感じ。

この人の本は後半のストーリーの加速感がすごいというか、
ほんと先を読まずにはいられない感じになる。
あと今回も終わり方がやっぱり好きだなあ。

ただ・・・あんな特異な性格の人物の知り合いが海外にいてた
一人だけっていうのはちょっとあり得ないでしょ。
5点つけたかったけど、そこで1点減点。

「火の粉」
雫井 脩介
幻冬舎文庫
★★★★☆(4点)

2005-08-01

「栄光一途」に続いて再び雫井脩介。
前の「栄光一途」を読んだときに、雫井脩介のことを
ちょっと調べたら、この本は賛否両論と書かれていた。

あんまりミステリーと解釈して読むとか深いことを
考えないので、全然否定する気持ちにはならなかった。

トリックとしてどうなの?といえばそれまでやけど、
それならハサミ男の方が反則かなあ(笑)。

終盤の一気に読ませる気持ちにさせる展開もいいし、
最後の終わり方もいい終わり方だなと思う。

「虚貌(上)(下)」
雫井 脩介
幻冬舎文庫
★★★★☆(4点)

2005-07-19

柔道界でのドーピング問題というテーマや登場人物のジョークの
掛け合いなど、読ませやすいストーリーになっていると思う。

結末の意外性は気に入ったけど、人によって評価分かれるやろなあ。
でもスポーツジムでの決闘シーンとかはそこまでやらんでも
ええんちゃう?って感じも。。

「栄光一途」
雫井 脩介
幻冬舎文庫
★★★☆☆(3点)