2008-06-24


最近ちょっと読書熱が冷めているので
気軽に読める短編集を選んでみました。

しかしどの話も暗いです。
後ろの簡単なあらすじに
「追い詰められた者たちが最後に反撃する一瞬の閃光」
とあったのに惹かれたのですが、
終わり方も何とも言えず暗いものが多かった気がします。

最後にあった著者による解説は結構面白かったです。

「LAST」
石田 衣良
講談社文庫
★★☆☆☆(2点)

2008-03-18


かなりひさびさの石田衣良。
これは脳腫瘍にかかった主人公が未来と現在を
行き来する話。
なんか2冊続けてタイムトラベルものになってしまった。。

読みやすいストーリーになっているけど、
格差社会、テロ問題などの問題をしっかり背景に
描いている。

先に読んだ「パンドラの火花」と比べると
圧倒的に救いのある終わり方だと思うし、
ある程度そういう展開は予想していたとはいえ、
うーん・・・ということでキビシく3点。

「ブルータワー」
石田 衣良
徳間文庫
★★★☆☆(3点)

2006-04-10

マコトは登場せずにサルが中心となって登場するから
“外伝”ということなのだろう。
独特のテンポは健在だし、どう展開していくのか
ドキドキ感もある。

しかし、それだけにどうも終わり方が納得いかんかな~。
“伝説の~”なる人物が最後の切り札になるって
ある意味なんでもアリやんみたいな・・・。
まあそれに頼るだけでないところに多少の現実味もあるけど、
最後の最後もちょっとありがち?

「赤(ルージュ)・黒(ノワール)―池袋ウエストゲートパーク 外伝」
石田 衣良
文春文庫
★★★☆☆(3点)

2006-04-05

石田衣良らしくどの話も優しくて後味のいい感じ。
でも短編集だけにもうちょいヒネリというか、
毒があってもええんとちゃうかなあ。
ときどき「オチないやん!」と思うのは関西人だから??

「ローマンホリデイ」は結構好きやったかな。

「スローグッドバイ」
石田 衣良
文春文庫
★★☆☆☆(2点)

2006-04-02

20歳で娼夫になる青年というちょっと重そうな話も
石田衣良が手掛けるとなんだかさわやかな優しい話になってしまう。
ただ今回に関してはちょっときれいすぎるかなーという気が
しないでもなかった。

少年の母との話もそれほどは深く掘り下げられてないと思うし、
多様な性描写があるにもかかわらず、どれも主人公の目を通すと
きれいになってしまう。

あと主人公が、娼夫に反対する女の子に対して強制されたと感じている。
この本でたびたび出てくる「普通」という感覚が、
主人公の中でおかしくなっているような気がするのは
自分だけだろうか。。

「娼年」
石田 衣良
集英社文庫
★★★☆☆(3点)

2006-03-30

う~ん、石田衣良ってこんな話も書けるんや~。
なんだか初期の真保裕一を思わせるような作品。
真保裕一ほど細かさやスピード感はないけれど、
石田衣良特有の優しさというか柔らかさがあるような。

しかしトレーダーのことを書くのにまるでひとつの
銀行株のことしか書いてないのはいかがなものか。
その銀行に対する復讐劇とはいえ、もうちょっと
株についての現実的な部分も書いて欲しかった。

「波の上の魔術師」
石田 衣良
文春文庫
★★★★☆(4点)

2006-03-28

少年犯罪や加害者の家族などを書いた小説は最近かなり
増えたなあと思う。
それらは想像以上に厳しい周囲の目やマスコミの反応などを
リアルに書き、正直暗いモノが多い。

でもこの小説はそういったことも(軽く)書きながら、
とてもきれいにまとめている。
もちろんきれいにまとめることがいいことのではないけど、
もしこのジャガやその友人のような中学生がいたら
それは本当に“うつくしい子ども”だと思う。

殺人者になった弟の心情を理解してあげようと思うのは
家族である自分にしかできないという考え方や、
それを強い友情でサポートする友人。
弟との面会では、きれいごとだけではない部分も描かれていて、
リアルな部分と少し理想的な部分が混ざっているとは思うけど、
理想的なところから訴える小説というのもなかなかいいのでは
ないだろうか。

「うつくしい子ども」
石田 衣良
文春文庫
★★★★★(5点満点)

2006-03-26

今まで読んでた池袋シリーズ(IWGPというらしい)とは
ちょっと雰囲気の違う作品。

殺された主人公が幽霊となって自分はなぜ殺されたのかという
記憶の欠落について探っていくのだが、幽霊の能力とかが
今までにない感じでちょっと面白い。

ただやっぱり普通に読んでると最後の展開はかなり早い段階から
わかってしまうような・・・。

「エンジェル」
石田 衣良
集英社文庫
★★★☆☆(3点)

2006-03-24

このストーリーを続けるのはマンネリとの戦いではないかと思う。
今回も楽しめたけど、少年計数機の方が好きやったかな。

あとがきの宮藤官九郎も書いてたけど、マコトのオカンが出てきたのは
ついに来たか!という感じやった。

今作の順位は、「西一番街テイクアウト」「キミドリの神様」「骨音」
「西口ミッドサマー狂乱」。
たぶん単純にドラッグとか暴力の色が強いのは好きじゃないんよね。。

「骨音-池袋ウエストゲートパークIII」
石田 衣良
文春文庫
★★★☆☆(3点)

2006-03-22

1作目のシニカルっぽさもあまり気にならなくなった2作目。
今回は前作よりも各篇の登場キャラがマコトとは離れたところにいる
人物(オトコオンナ・子供・ジイさんなど)になっていて、
それをうまくまとめてるのが面白かった。

他のレビューを見ると「水のなかの目」の人気が高いみたいやけど、
個人的には「少年計数機」「妖精の庭」「銀十字」「水のなかの目」の
順によかったかな。そんなに差はないくらい良かったけど。

「少年計数機-池袋ウエストゲートパークII」
石田 衣良
文春文庫
★★★★★(5点満点)