2010-03-24

クレイジーボーイズ

ひさびさに初期作品の楡周平の雰囲気を持った本だったので、
かなりワクワクして読みました。

水素自動車の発明や、企業と発明者の特許争い、オイルメジャー、環境保護団体など
設定にリアルさがあるのもいい感じです。

トータルでは非常にわかりやすく単純明快な活劇だったのですが、
もうちょっとひねりというか二転三転の展開があっても良かったかなーと思いました。


「クレイジーボーイズ」
楡 周平
角川文庫
★★★☆☆(3点)

2009-10-26


以前に読んだ「再生巨流」と似たようなタイプのビジネス・バトルのストーリー。
今回は完全に楽天市場をモチーフにしているのが、かなり面白かったです。

単純にニュースや新聞で報じられていたような買収などの話だけではなく、
窓口の対応がもうひとつなところだったり、楽天大学のことなどもちょっと書いてあり、
しっかりリサーチしてる!と共感する部分もありました。

一方、物流会社・暁星運輸の展開は「再生巨流」のとき同様、
ちょっとうまくいきすぎじゃない??という部分もあるのですが、
その点は気持ちよく読めるという点で目をつぶります。

ただ、ショッピングモールを立ち上げるにあたって、お店側が「送料無料」をうたうことについて
まったく記述がなかったのはいかがなものかな?と思いました。
実際にネットショッピングをする立場からしても送料がいくらかというのは非常に重要な部分なので、
“物流会社が運営するモールだから、送料がクライアントから値切られることはない”というのは
間違いではないですが、買うお客様の視点があまりなかったのではないかなというのが
ちょっと残念でした。


「ラストワンマイル」
楡 周平
新潮文庫
★★★☆☆(3点)

2009-03-26


楡周平もかなり昔から好んで読んでいる作家の一人です。
はじめの頃はかなり男くさいアクション系はストーリーが多かったのですが、
最近は社会派なものが多くなっている気がします。

解説にもありましたが、もうすぐ裁判員制度がスタートする日本には
まさに最適な教科書的一冊だなと思いました。
ただ、題材にされている事件の背景が比較的単純なため、
判決にいたる道のりもあまりに教科書的すぎるかもしれません。

とはいっても、裁判員制度についてあらためて考えさせられる
一冊であることは間違いないでしょう。


「陪審法廷」
楡 周平
講談社文庫
★★★★☆(4点)

2007-12-20


楡 周平の経済小説ってのが意外な感じかなと思ったけど、
読み出すとやはり仕事に熱い男で納得。

ア○クルをモデルにした文房具通販について書かれているのも面白いし、
その業界に対して運輸会社が新しいビジネスモデルを起こしていくのは
やっぱり会社をやってる身にとってはワクワクする感じがある。

上司になかなか認められないということ以外は
わりとスラスラいってしまう気がするのと、
終わり方もサラッとした感じなのがちょっと物足らないけど、
がんばって仕事するぞ!と思わせてくれる一冊かも。

「再生巨流」
楡 周平
新潮文庫
★★★★☆(4点)

2005-11-02

気に入っている作家の1人、楡周平のひさびさの1冊。
今回も一気に読ませる展開、そして最後は無茶な素人の
戦闘シーンと相変わらず(笑)。

最後の戦闘シーンの良し悪しはさておき、
それまでの人工授精、代理出産、臓器移植などのストーリーは、
今の医学技術でやろうと思えばできてしまいそうな気もするし、
うすら寒くなる話だ。


「マリア・プロジェクト」
楡 周平
角川文庫
★★★☆☆(3点)