2010-02-08



「隠蔽捜査」の不祥事で所轄へ左遷された竜崎を主人公にした続編。
相変わらずの理想主義・合理主義な彼ですが、
やはり前回の本よりは抵抗なくすんなりと読める気がしました。

合理的な考え方をよくする自分としてはかなり共感できるので、
気持ちよく読むことができました。
でも現実的にはここまで周りが受け入れてくれて、
こんなにすべてがいい方向には進みにくいでしょうけど。

ほとんどの場面において自分の考えを貫く竜崎ですが、
自分が認める部分はすんなりと受け入れる懐の深さは
見習いたいところだなーと思います。


「果断 隠蔽捜査2」
今野 敏
新潮文庫
★★★★☆(4点)

2009-11-27


今野敏は「ビート」がかなり面白かったこともあり、またこの作品は今野敏の代表作の1つのようなので、
かなり期待して読みました。

今野敏の警察小説の雰囲気はどれも似ているものが多いような気はするのですが、
自分は好みなので、どれを読んでも素直におもしろい!と思えてしまいます。

この作品も事件自体にはそんなに意外な展開が起こるでもなく、
とりたてて目新しい手法が取られているわけでもないと思うのですが、
やはり人物描写がいいんでしょうねえ。
竜崎の徹底した考え方、100%は共感できなくてもちょっとすごいなと思ってしまいます。
自分としては伊丹のほうが好きですけど。。


「隠蔽捜査」
今野 敏
新潮文庫
★★★★☆(4点)

2009-07-21



“バーチャル・アイドル”、“パソコン通信”といったキーワードが時代を感じさせますが、
昔に書かれた小説なので、そこはしょうがないところ。

ただこれまで読んだ今野敏の作品と似たような雰囲気があって、
その部分は「あ、またこういう家庭なのか・・・」と思ってしまいました。

ストーリーは一気に読めて、面白いと思うのですが、
終わり方があんまり好みではなかったです。。


「イコン」
今野 敏
講談社文庫
★★★☆☆(3点)

2008-11-17


ついに3連続で読んでしまいました、樋口顕シリーズ。
買った理由は前回とほぼ同じですが。。

今回は主に島野という刑事が中心に書かれていますが、
もちろん樋口もいつも通り地味に活躍しますし、
前作に比べるとほんのちょっとしか出ない氏家も
相変わらずいい味を出しています。

そして最後の筆者解説にもあったように、
筆者がいかにダンスというものに対して真摯な気持ちを持っているか、
警察小説という中にそういったテーマがしっかり描かれていることが
とても新鮮な印象でした。

なんだかんだ言っても3作連続で読もうと思えるくらいですし、
読めば読むほど味のあるシリーズのような気がします。


「ビート」
今野 敏
新潮文庫
★★★★★(5点)

2008-11-13


前作がめちゃくちゃ気に入ったわけではなかったのですが、
特にこれだっていう本がなかったことと、
新潮のプレゼントがリニューアルになったので、
新しいマグが欲しいなあと思ったこともあり、
再び樋口刑事シリーズを買いました。

今回は樋口の妻が誘拐されるという展開で、
樋口の我を失った心理がとても人間味ある感じで描かれていて、
相棒の氏家の冷静なやり取りとの対比がまた見事でした。

ここ最近では珍しく行きと帰りの電車・バスで集中して
1日で読んでしまいました。


「朱夏」
今野 敏
新潮文庫
★★★★★☆(4点)

2008-11-11


主人公の樋口刑事が常に周囲の目を気にし、押しが弱く、
重要な仕事にも「荷が重い」と感じてしまう性格。
にも関わらず冷静な判断で周りには評価されてしまう。
警察小説としてはかなり珍しい主人公像だったのが
まずは驚きでした。

その主人公像の設定で何かと堅くなりがちな警察小説が読みやすくなり、
人間臭さがいろんな面で出ているようにも感じました。

ですが、その刑事が重要参考人である美少女に
あっさりと惹かれてしまうというのは
なんとなくしっくりこない気が。。


「リオ」
今野 敏
新潮文庫
★★★☆☆(3点)