2010-09-15

僕を殺した女

意図したわけではなかったのですが、またタイムスリップものです。
おもしろそう!と思うのはもともと男だったのが、気づくと女性になっているということ。

主人公の立場になれば混乱するのは当然のことなのですが、
ちょこちょこと行動に不自然さを感じる部分があったのと
全体的にあまりにバタバタしすぎに思える点があったように思います。

結論はうーん、賛否両論ありそうな感じです。
自分としてはやや不満といったところでしょうか。


「僕を殺した女」
北川 歩実
新潮文庫
★★★☆☆(3点)

2010-09-08

インシテミル

前の「ボトルネック」がなかなか良かったので、連続して米澤穂信です。
こちらは映画化もされる話題作。

殺人ゲームというのはまあわりとよくある題材かなーと思うのですが、
実際に読んでみると、ルールがなかなか細かくて凝っているなあと感じました。

で、こういう展開はやはり最後がどうなるか!ということにかかっていると思うのですが、
うーん、ちょっと肩透かしな感じと言いますか、、
なんとなく自分的にしっくり来ない感じでした。残念。。


「インシテミル」
米澤 穂信
文春文庫
★★★☆☆(3点)

2010-09-01

現代語訳 武士道

文庫、新書の順番で読書していたのが、前回ちょっとこれというのが見つからずに
2冊続けて文庫を読んだのですが、これは日本人なら読まなくては!と思い選んだ「武士道」。

現代語訳してあるので、十分に意味はわかるのですが、
やはりじっくり読まないとなかなかその深さには到達しないかも、、という感じではあります。

また解説では、ただ武士道の内容を絶賛するのではなく、
新渡戸稲造も書いているように、武士道は滅んでいくものであるという認識があったり、
かなり冷静な視点で、解釈の違いや新渡戸稲造の時代背景などを説明してあったのが、
わかりやすくなっていて良かったと思います。

日本人の美徳を桜の花にたとえているところがやはり好きだなと思いました。
時代とともに人の感性、道徳観などにも変化はあるかと思いますが、
日本人としての感性、道徳観、文化、心といったものはもっと意識していたいです。

「現代語訳 武士道」
新渡戸 稲造、(訳)山本 博文
ちくま新書
★★★☆☆(3点)

2010-08-28

ボトルネック

以前にちょっと読んでみたいなと目をつけていたのと、前に雑誌のCREAの読書特集のときに、
辻村深月、道尾秀介、米澤穂信の3人が座談会(飲み会?)をしているのが載っていたので、
チェックしとかなきゃ!と思って買いました。

パラレルワールドを軸にしてストーリーが展開していくのですが、
主人公のリョウと、パラレルワールドの姉サキの性格があまりに対照的で、
そのあたりにテンポ感が生まれていて、かなり読みやすかったです。

ですが、リョウが迷い込んだパラレルワールドの世界は彼にとって
じわじわと自分の存在意義をつきつけられ、あまりにも残酷で痛々しい気分になります。
ただ、「たいていのことはあるがままに受け入れる」というリョウだけに
なんだか淡々としていて、あまり重苦しくは感じませんでした。

そして気になるラスト!
ボトルネックというタイトルがこのストーリーの中でどういう意味を持つのか、
自分ではちょっと違う展開を予想していたのですが、ある意味いいほうに裏切られました。

リョウの今後の人生がどうなるか、は読者にゆだねられるわけですが、
気持ちのいい終わり方が好きな自分としては、希望のある未来を思い浮かべたい気分でした。


「ボトルネック」
米澤 穂信
新潮文庫
★★★★☆(4点)

2010-08-24

ラットマン

道尾秀介はあらすじ次第で買うかどうか迷う作家さんなのですが、今回は結構当たりだった気がします。
前回読んだ本にかなり苦戦(?)したので、ぐいぐい読み込めることが素直にうれしかったというのもありますが。

ストーリーはやはりトリッキーな感じもあり、うーん、うまいなあ、と感心します。
今回は前半の少し重めな展開から、最終的に救いのある終わりだったのが個人的には好みでした。

最初のエレベーターの話がぐっと興味を引かせ、
その後に、あれ?あんまり本筋とは関係ないの??と思わせておきながら、
最後にまた重要な使い方がされているのは本当にうまい!と思いました。

ラットマンというタイトルのつけ方も絶妙ですね〜


「ラットマン」
道尾 秀介
光文社文庫
★★★★☆(4点)

2010-08-19

Gmailクラウド活用術

以前からGmailは活用したいなと思って、アカウントもつくり、一部のメールの転送もしているのですが、
どうもOutlookのフォルダ整理の感覚が、ラベルやアーカイブというGmailのやり方になじめず、
ほとんど使っていない状態でした。

ですが、個人的にWebサイトのことで付き合いのある人から、Gmailを使ってみたいといった要望があり、
この機会に自分でもちゃんとマスターしなくては!とこの本を買いました。

Gmailの本が結構な数出ているので、どれにするか迷ったのですが、
パラパラと見た感じが自分にはかなりわかりやすく、文章も読みやすかったので、
この本を選び、実際に読んでみてもなかなか正解だったかな、と思います。

おそらく内容は基本中の基本がほとんどだと思うのですが、
今の自分にはまずはこれくらいからが十分だと思うので、
あとは実際に使っていくことでマスターしていきたいところです。


「Gmailクラウド活用術」
山路 達也、田中 拓也
アスペクト
★★★★☆(4点)

2010-08-16

ひさびさに読み続けることにしんどさを覚えました。。
しかも上中下巻の3冊ということで、上巻で止めてしまうかどうかもかなり悩みました。

上巻を終えたところで、ちょろっとアマゾンのレビューを見たところ、
びっくりするくらいに評価が高かったんですよね。
それで頑張って読み進めることにして、実際に上よりも中、中よりも下が読みやすかったのですが、
読み終わっても特にこれといって何も残りませんでした。。
自分にはもっとわかりやすい娯楽小説が向いているのかもです。。

「レディ・ジョーカー」
高村 薫
新潮文庫
★☆☆☆☆(1点)

2010-07-21

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

本屋のビジネス本ランキングで1位、そしてこの表紙!ってことで印象にはとても残っていたこの本。
借りることができたので、一気読みしてしまいました。

残念ながら原書のドラッカーを読んだことがないのですが、
この本についてはそんなことを気にすることなく、気楽に読めます。

野球部のマネージャーが「マネジメント」という強引とも思える発想が成功だと思うのですが、
最初の方で野球部の顧客は誰?、といった話のときは、相当こじつけないと厳しいのでは!?と
読んでいるこちらが心配するくらいでした。

ですが、要所要所でちゃんとドラッカーの内容を引用しつつ、
本当に読みやすく、そして小説としてもなかなか魅力のあるストーリーを作っていると思います。

気楽に読めてしまう分、マネジメントの本質よりも、ストーリーの方に気を取られてしまいそうですが、
じっくり読み返したりしていくと、さらに深く理解できるのではないでしょうか。
(借りた本なのでそこまではしないのですが。。)


「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」
岩崎 夏海
ダイヤモンド社
★★★★☆(4点)

2010-07-20

ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。

大好きな作家の一人、辻村深月の作品なのですが、
この本に関して言えば、やはり女性が読む本なのかなーというちょっとした疎外感を感じました。

女友達という関係、母娘という関係、なんとなくではわかる気持ちはありますが、
やはり本質的には理解できてないだろうなーという印象です。
その点で★をマイナスしてしまいました。

みずほのチエに対する立ち位置もわかったような、わからないような、、
本当に微妙な心理、微妙なバランスだったように思います。
みずほと母の関係も最後まで掘り下げて欲しかったところです。

辻村深月は普通なら目を背けたくなるような人の心を、相変わらずストレートに突いてきて、
苦しさ・重さを感じるところが大きいのですが、
そこに押しつぶされるでもなく、でもすっきり解決するわけでもなく、
常に考えさせられるなあと思います。


「ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。」
辻村 深月
講談社
★★★☆☆(3点)

2010-07-07

ビジネスマンのための「発見力」養成講座

以前に読んだ、「時間力」、「解決力」についで今回は「発見力」です。

本屋でちょっと立ち読みはしていたのですが、最初のつかみが抜群です。
セブンイレブンのロゴが“7ELEVEn”とnが小文字になっていること、ローソンのマークなど、
何度も目にしているはずなのに、意識していないとまったくわかっていないという話。
ここでぐっと引きつけられたように思います。

著者の体験などを通じた具体例も説明されていますが、
大切なことは「はじめに」で述べられている、
「関心を持てば、ものは見えます。」
「仮説を立てれば、ものは完全に見えます。」
がほとんどといってもいいかもしれません。

もちろんビジネスの場で考えて、仮設の検証、分解して考えるといったことも重要ですが、
やはり「関心を持つ」という部分をもっともっと広げていきたいなと思いました。


「ビジネスマンのための「発見力」養成講座」
小宮 一慶
ディスカヴァー携書
★★★★★(5点満点)