2010-03-31

ソロモンの犬

これまで読んだ道尾秀介とは少し毛色が違い、(青春小説になるのかな?)
クセがなくてきっと誰でも読みやすいんじゃないかなと感じました。
道尾秀介でこんなに読後感が爽やかなんて!

もちろん、なぜ犬のオービーが急に走り出したのか、
誰かの意図的なものではないのか?というミステリーの部分が最後の最後までひっぱられ、
道尾秀介お得意のどんでん返しもありで、読み応えもしっかりあります。

登場人物も大学生の4人だけでなく、間宮先生、バイト先の社長、秋内の祖父あたりがいい味を出していて、
重いストーリーでありながらも、軽さを出しているのが良かったです。


「ソロモンの犬」
道尾 秀介
文春文庫
★★★★☆(4点)

2010-03-26

どんな時代もサバイバルする人の「時間力」養成講座

最近は昔はあまり読むのが好きでなかったビジネス・自己啓発本を読めるようになったので、
これまで読んでいた小説と交互で読んでいこうかなと思っています。

そして今回はこの「どんな時代もサバイバルする人の「時間力」養成講座」。
他にも養成講座シリーズがあったのですが、まずはこれを選んでみました。

内容もシンプルで、書いていることも納得できることが多く、具体的な方法論もあるので、
かなりわかりやすく読むことができました。
自分としては頭ではわかっていることがほとんどですが、
やはり改めて文章として読むと違うなと思います。

それから思っていた以上に、仕事に対する厳しさやモチベーションの高さが書かれていたので、
自分自身としてはちょっと前向きな気持ちにもなれました。

ただ、ちょっとあまりにも頻繁に、筆者の他の本・手帳の紹介があるのが、ちょっと鼻につきますね。
他のも読むつもりではありますが。


「どんな時代もサバイバルする人の「時間力」養成講座」
小宮 一慶
ディスカヴァー・トゥエンティワン
★★★★☆(4点)

2010-03-24

クレイジーボーイズ

ひさびさに初期作品の楡周平の雰囲気を持った本だったので、
かなりワクワクして読みました。

水素自動車の発明や、企業と発明者の特許争い、オイルメジャー、環境保護団体など
設定にリアルさがあるのもいい感じです。

トータルでは非常にわかりやすく単純明快な活劇だったのですが、
もうちょっとひねりというか二転三転の展開があっても良かったかなーと思いました。


「クレイジーボーイズ」
楡 周平
角川文庫
★★★☆☆(3点)

2010-03-15



新聞のオススメ本にめずらしく漫画が載っていて、
しかも結構おもしろそうだったので思わず買ってしまいました。

系統的には「聖☆おにいさん」に近いものを感じます。
「聖☆おにいさん」のほうがおもしろさでは勝っているかなーと思いますが、
お風呂というコアな部分に絞っている点が良さだと思います。
ルシウスのリアクションも好きです。

途中にあるコラムも結構楽しく読めました。
買ったときに帯がわざわざ真ん中にかけてあるのもちょっと笑えました。


「テルマエ・ロマエ」
ヤマザキマリ
BEAM COMIX
★★★★☆(4点)

2010-03-12



なんともストレートなタイトルの本です。
自分自身「仕事ができる」と公言しつつ、
「仕事をまかせるのは苦手」と内心で思っている私にとって、
これは読まないわけにはいかないだろう!と思わせる1冊です。

前半の「できる人」と「できない人」の感覚の差の話などは
「なるほど!」と思うこともいろいろあったのですが、
全体の3分の2ほどが延々その内容なので、ちょっとくどいかな?と感じました。
結局のところ、その感覚の差を理解することが大事ということなんだとは思いますが。

残りの「できる人」を育てる方法については、
あまり具体的な話ではなく、ちょっと期待はずれ。。
この本にあげられているほどの感覚のずれはないと思っているので、
余計にもうひと工夫的な話が欲しかったところです。

とはいえ、やっぱりしっかり心に留めておきたいなということもあり、
読んで良かったなと思える1冊でした。

「なぜ「できる人」は「できる人」を育てられないのか?」
吉田 典生
日本実業出版社
★★★☆☆(3点)

2010-03-07



読み始めは最近の東野圭吾らしく(?)、ちょっと重たいなあと思っていたのですが、
途中からはかなりどういう結末を迎えるのか、と気になって一気に読みました。

「使命」という言葉をキーワードに、事件やいろんな人々の想いが交錯し、
読み応え、読後感ともに満足な1冊でした。


「使命と魂のリミット」
東野 圭吾
角川文庫
★★★★☆(4点)

2010-03-01



twitterの流行にイマイチのれない僕に、会社のTさんが見かねて(?)
この本を貸してくれました。

当たり前ですが、基本的にtwitterの良さを大前提に書かれているので、
(もちろんリスクなどについてもきちんとは書かれていましたが)
自分的にはあまりピンとこない感じでした。

しかし最後のほうで“とにかく「人間」が好きな人なら、何らかの方法で絶対にツイッターを楽しめる”といった記述や、
勝間和代さんとの対談で、“文章が書けないならブログから始めるほうがいい”といった
ちょっと現実的な面も見ることができたのは良かったです。

でもやっぱり本を読むよりもまずは使ってみないと、、ですね。


「Twitter社会論 ~新たなリアルタイム・ウェブの潮流」
津田 大介
洋泉社
★★★☆☆(3点)

2010-02-25



最近、会計の本が流行っていますよね。
私も簿記3級は一応受かっているのですが、会計知識があるとはとても言い難いです。。
そこでとりあえず簡単なものを1冊読んでみよう!とこの本を購入しました。

タイトルからしていかにも簡単そうで、ある意味買うのに勇気がいるくらいです(笑)
中身も他の本といろいろ比べたのですが、図や実際の会社の事例など
かなりわかりやすく書いていると思いました。

この本はあくまでも決算書の読み方のコツということなので、
読んでいる限りでは難解に感じることはなかったように思います。
ですが、それが自分の知識として身に付いているかといわれるとやはり疑問。
ある程度繰り返して読んで、また実際に決算書を見る機会を作って、学びたいところです。

「12歳でもわかる!決算書の読み方」
岩谷 誠治
フォレスト出版
★★★★☆(4点)

2010-02-19


ずいぶん前に話題になったので、ちょっと今さら感もあると思いますが、、
借りることができたので読んでみました。

内容は自己啓発本でありながら、やはりおもしろおかしく書いて読みやすいところが
大ヒットとなった理由なのかなと思います。

個人的にいいなと思ったのは、ガネーシャがずっと出してきた課題が
「実は、自分の本棚に入ってる本に書いてあることなんや。」
ということを明かしてしまっているところ。
これがなければ本当にただおもしろく読みやすくした自己啓発本だねってことで終わりなのですが、
これを明かすことできちんとリアリティを出しているところに感心しました。

今の自分にとっては耳の痛い話のオンパレードでしたが、、
課題を全部こなすというような無理をするのではなくて、
できる部分だけでも改善して少しでも進んでいけたらいいなと思います。


「夢をかなえるゾウ」
水野 敬也
飛鳥新社
★★★★☆(4点)

2010-02-17



おなじみの田口・白鳥シリーズの最新作。
どの話もそんなに高評価にはしていないのですが、新しいのがでると何となく気になってしまいます。

今回はこれまでの中でも一番内容がストレートというか、
さほど複雑な展開もなく、医療と司法の現状を訴えた話だと思います。

ミステリというジャンルにはならないかなと思いますが、
正直なところ解剖の現状などまったく知らなかったので、
そういうことを知ったことだけでもちょっと考えさせられるものがありました。
少しでも多くの人が医療について考えるきっかけになれば・・・
そういう作者の願いの強い作品のように感じました。


「イノセント・ゲリラの祝祭(上・下)」
海堂 尊
宝島社文庫
★★★☆☆(3点)