2011-03-04

連続殺人鬼カエル男

前に読んだ「さよならドビュッシー」と同じ中山七里。
しかもなんと「このミステリーがすごい」の最終選考にこの2冊両方が残ったというのが
何ともスゴいところです。

とりあえず前の「さよならドビュッシー」もそうですが、表紙がいいですね!
連続殺人鬼でありながらこのかわいらしいカエルの絵。

ストーリーは「さよならドビュッシー」とはまた全然違う雰囲気で、
同じ作家が書いているとは知っていなければわからないかもという感じです。

ただちょっと描写が過剰な感じがする気もしました。
くどいというかなんというか。。

最後のどんでん返しも自分的にはあまりぐっとこなかったです。
とはいえ、どんどん読みたくなるストーリー展開はさすがだなと思ったので、
今後の作品も楽しみです!


「連続殺人鬼カエル男」
中山 七里
宝島社文庫
★★★☆☆(3点)

2011-02-23

グッドデザインカンパニーの仕事―1998‐2008

会社でグッドデザインカンパニー水野さんの話を直接聞く機会があり、
ちょうど会社の子が本を持っているとのことだったので、貸してもらいました。

会社でもグッドデザインカンパニーがやってきた仕事の話だったので、
この本の内容とほぼ同じような話ではあったのですが、
あらためて本を読んでみてよくわかった部分、感心した部分も結構ありました。

心に留めておきたい部分をメモ。

・アートディレクションに必要なのは「広く見る」力。デザインに必要なのは「深く見る」力。

・短期的利益(売り上げの向上)と長期的利益(ブランディング)のふたつの条件を同時に満たすものを心がける。

・漫然と情報に触れることは避け、常に「なぜなのか?」と考え続ける。

・センスは25歳で止まる

・アートディレクションとは「仮説を立てること」であり、デザインとは「それを研究し、実証すること」

・構図を決めるコツは重心を見つけること


「グッドデザインカンパニーの仕事―1998‐2008」
水野 学
誠文堂新光社
★★★★☆(4点)

2011-02-09

さよならドビュッシー

このミス大賞受賞作と言われると思わず買ってしまいます。
妻夫木くんも絶賛だし(それはどっちでもいいか。。)

以前に「禁断のパンダ」を読んだときに、料理の描写がすごい!と思いましたが、
こちらはピアノ演奏の描写がすごいなーと感じました。
自分としてはあまり音楽は縁のない世界ではあるのですが、
それでもちょっと感心できるくらいなので、ピアノをしている人はきっと
もっと感じるところがあるのではないかと思いました。

そしてストーリーは火事で全身にやけどを負った少女が
ピアノの猛特訓でコンクールに出場し、、とわりとライトなのですが、
当然のことながらミステリーの要素も入れて、読みやすくなっています。

このミス受賞作は、あまり深く考えずに単純に楽しむ作品が多いイメージで
今回もそういう感じでなかなか楽しく読めました。


「さよならドビュッシー」
中山 七里
宝島社文庫
★★★★☆(4点)

2011-02-02

新世界より

貴志祐介といえば、自分の中では圧倒的に「黒い家」でのホラーイメージなのですが、
今回はSFファンタジーといったところでしょうか。

最初は正直ハリーポッターの日本版?みたいな印象が強かったのですが、
途中からはグイグイ引き込まれるように3冊一気読みでした。

1000年後の未来という途方もないイメージの舞台設定といい、
呪力という力をもった人間とその社会性、バケネズミなど奇怪な生物たち、
現代の人間との対比、、などなど読み終えると実に深い!と感じました。

ホラーとはまた違った意味で背筋がゾクッとするような
人間という存在の恐ろしさを感じさせるストーリーです。


「新世界より」
貴志 祐介
講談社文庫
★★★★★(5点満点)

2011-01-19

売れる会社のすごい仕組み - 明日から使えるマーケティング戦略

会社でマーケティング研修があったときに、講師の方にオススメ本を聞いたところ、
入門としてはこれがわかりやすいと教えてもらいました。

佐藤義典さんと言われたときはそんなにピンときていなかったのですが、
この本も表紙を見たら「あ、見たことあるかも」と思いましたし、
「ドリルを売るには穴を売れ」とか「新人OL、つぶれかけの会社をまかされる」あたりは
知っていました。

昨年大流行した「もしドラ」的にわかりやすいストーリー仕立てで
マーケティング戦略について書かれています。

頭ではなるほどなるほど、と思えることがいっぱいなのですが、
常にこういう考え方ができるようになるには、実践経験を積む必要があるでしょうね。
本自体も繰り返し読みたいなと思いました。

やたら徹夜があるのがちょっと気になりましたが、、
それくらいの気合いで頭をフル回転させないとダメってことでしょうかねえ。


「売れる会社のすごい仕組み – 明日から使えるマーケティング戦略」
佐藤 義典
青春出版社
★★★★☆(4点)

2011-01-13

ダイイング・アイ

東野圭吾の本が光文社から2冊同時刊行とかで本屋に並んでいたので、
まずこの「ダイイング・アイ」を買ってみました。
それにしても東野圭吾はすごいペースで書いてますよねえ。。

今回はちょっと悪い人間を描くというのと、ちょっとホラーっぽい要素があるということで、
少し昔の東野圭吾作品を思わせる感じかな?と思いつつ読みました。

相変わらず二転三転するような展開があり、そうきたかーという感じでしたが、
そこまでぞーっとするわけでもなかったかもです。

「ダイイング・アイ」
東野 圭吾
光文社文庫
★★★☆☆(3点)

2011-01-07

目線

九州からの帰りの新幹線で読む本がなかったので、何か面白そうなのはないかな?
と探して、この本を買いました。

古い洋館で起きる殺人事件ということで、ミステリーの王道的な舞台設定に、
この中の誰かが犯人、というストーリーもちょっと逆に新鮮味があって、
最後がどうなっていくのか、と期待しながら読んでいきました。

いろんな疑問点も解明してそういう意味ではすっきりなのですが、
「目線」という部分のトリック的なところは正直あまりピンとこなかった気もします。
ドラマでもやったようなのですが、この目線についてどうやって映像にしたんでしょう??


「目線」
天野 節子
幻冬舎文庫
★★★☆☆(3点)

2010-12-28

ゴールデンスランバー

映画化もされて気になっていた伊坂幸太郎の作品が文庫化されていたので即購入。
以前に新聞の記事で伊坂幸太郎のインタビューが載っていて、
この作品について「久しぶりに自由に書いた作品」と言っていたので
そういう意味でも楽しみでした。

映画化されたという頭があるからか、もっと仰々しい逃亡劇を想像していたのですが、
実際には泥臭く、不条理さに満ちて、そして謎ばかりであるという、
主人公青柳の目線でずっと描かれている感じでした。

そして青柳をサポートする仲間たちも完全に救い出すことはできなくても
できるだけのことはやるという雰囲気が自然で良かったように思います。

結末も決してハッピーエンドではないと思いますが、
じんわりとした感動があり、特に「痴漢は死ね」の書き初めにはやられました。
(絶対そんなの書かないと思いますが。。)


「ゴールデンスランバー」
伊坂 幸太郎
新潮文庫
★★★★☆(4点)

2010-12-19

妖精配給会社

図書館に星新一の本が何冊かあったので借りてきました。
星新一といえば、中学生のときにかなりブームでたくさん読んでいて、
正直どの本を読んだかあまり覚えてもなかったのですが、
このタイトルにはあまり見覚えがなかったので借りてみました。

ある程度どれも似たような話といえばそれまでなのですが、
かなり懐かしく楽しむことができました。


「妖精配給会社」
星 新一
新潮文庫
★★★★☆(4点)

2010-12-14

屋上ミサイル

『このミステリーがすごい!』大賞をとったこの本が図書館にあったので借りてみました。
屋上部となる4人の会話はまさに伊坂幸太郎の小説のようで、
こういうテンポの会話は結構好きなので、読みやすかったです。

ちょっと強引な部分もなくはないかなと思うのですが、
比較的軽いタッチで読む雰囲気なので、あまり気にしないほうがいいのかもしれません。


本を読み終わった後に解説を読み、レビューなども見ると、
伊坂幸太郎の模倣ということで、かなり批判的な意見もあるようです。
確かにそう思うのは納得ではありますが、、
でも自分としては伊坂幸太郎の小説が好きなので、
誰が書いていようと同じような雰囲気の話は単純に好きなようです。


「屋上ミサイル(上)(下)」
山下 貴光
宝島社文庫
★★★★☆(4点)