2008-02-07


この本の中では人が死ぬと「月導」なるものが残る。
何が残るかは人によってさまざまで、
石であったり、ランプであったり、冷気であったりと
何が残るかは出現するまでわからない。

このことがあまり最初にじっくり解説されてないので、
とりあえず面食らった。
で、この「月導」には亡くなった人の思いが託されていて、
それを読み取る能力を持っている人を「月読」という。

なんかファンタジー小説っぽくもあるのだけど、
それ以外はいたって普通の世界。

ミステリーとしてもとてもしっかりしているし、
(ちょっとてんこ盛りに詰め込みすぎか?)
登場人物も個性があってよい!
これは続編読んでみたいかも。

「月読」
太田 忠司
文春文庫
★★★★☆(4点)

2008-02-05


本屋で「今まで紹介していなくてゴメンナサイ」的な
POPが出ていたのにつられて買ってしまった。
シリーズもので結構何冊も出ているみたい。

刑事ものにはよくある頑固な主人公やけど、
ネクタイや靴のオシャレにこだわりを持っていたり、
相棒の新米刑事をあしらいつつも、ちゃんと成長を認めるあたりは、
ちょっと珍しい感じかも。

新潟の田舎が舞台になっているのも新鮮やったけど、
まさかシリーズでずっと新潟ってわけもないんやろなあ。

どんどんシリーズを読みたい!ってほどではないけど、
読みたい本がなかったらチェックしたいところです。

「雪虫」
堂場 瞬一
中公文庫
★★★☆☆(3点)

2008-01-24


自殺やうつ病という思いテーマを扱っているのに
自殺して幽霊となった4人が神様の指令のもと
100人の自殺志願者を救助にあたるという設定が
軽いタッチになっていて読みやすい。

それで軽い感じにしながらも、
「うつ病は治療で治るものである」といったことや、
「自殺を食い止めてもその後どうするかは自分次第」
といったあたりもきちんと描かれているのがいい!

4人のキャラが個性的やし、救う人それぞれにドラマがあるので、
テレビドラマ化するとかなり面白いんじゃないかなあ。

「幽霊人命救助隊」
高野 和明
文春文庫
★★★★☆(4点)

2008-01-13


「その夜わたしは人を殺しに車を走らせていた。」
というはじまりがうまい感じがして買ったものの、
なんなんだこれは・・・というままに終了。

主人公の性格もひねくれすぎててイヤになってくるし、
時系列がまったくバラバラにされているのも、
正直言って読みにくいだけだった。。

時系列の全体像が見えてきてようやく読みやすくなったけど、
終わりも結局何がいいたいのやらって感じのままでした。

「彼女について知ることのすべて」
佐藤 正午
光文社文庫
★☆☆☆☆(1点)

2007-12-20


楡 周平の経済小説ってのが意外な感じかなと思ったけど、
読み出すとやはり仕事に熱い男で納得。

ア○クルをモデルにした文房具通販について書かれているのも面白いし、
その業界に対して運輸会社が新しいビジネスモデルを起こしていくのは
やっぱり会社をやってる身にとってはワクワクする感じがある。

上司になかなか認められないということ以外は
わりとスラスラいってしまう気がするのと、
終わり方もサラッとした感じなのがちょっと物足らないけど、
がんばって仕事するぞ!と思わせてくれる一冊かも。

「再生巨流」
楡 周平
新潮文庫
★★★★☆(4点)

2007-12-16


宮部みゆきらしい描写のうまさと後味の悪さがある一冊。
全体的にも展開がやや地味めなので、一気読みということもなし。

犯人が誰かというミステリーの要素を最後まで残しつつ
まったく別な側面に展開したりするのはうまいけど、
登場人物になんか共感できないのがあんまりやった。

あとそんな着メロ揃えるような人いるのか・・・
っていうのも疑問。。。

「誰か」
宮部 みゆき
文春文庫
★★☆☆☆(2点)

2007-12-04


密室殺人という王道中の王道なミステリー。

“防犯探偵”なる設定も最初は面白いな~と思ったけど、
探偵にありがちな、自分だけわかって途中経過を人に教えなかったり、
最後の種明かしの場面などはやっぱりやり過ぎ感が・・・。

前半の推理部分と、後半の犯人の生い立ち部分が、
いきなりごそっと変わるのにちょっと違和感があったのと、
ロボットを使ったトリックに若干の疑問点が残ったのが
ちょいマイナスかな。
読みやすいのは読みやすかったです。

「硝子のハンマー」
貴志 祐介
角川文庫
★★★☆☆(3点)

2007-11-15


Web雑誌読むのでしばらくお休みといいながら、
ついつい荻原浩の文庫が出ていたので買ってしまった。
読み始めてすぐにこれ映画になってたなと気づいたけど、
どう考えても主人公と渡辺謙はイメージがかぶらんかった。。

正直言って病気とか死がからむ話には涙腺弱めなので、
読みながらかなりこらえ気味に。
そんな感じで読んでたら今朝は梅田まで行ってしまった!!
荻原浩の明るい文章だからこそ、
余計に切なく感じるところが多かったのかも。

5点満点!といきたいところやけど、
やっぱりきれいなところだけでまとまっていたので、
キビシめで4点。

「明日の記憶」
荻原 浩
光文社文庫
★★★★☆(4点)

2007-11-07


家族と仕事を失ってホームレスになった男が主人公だったり、
ミステリーとして誰が犯人なのかなかなかわからないあたりも
決して悪くはないと思うけど、次が気になる!って感じではなかった。

それなりに重みのある話であるけれど、
あんまり主人公・少年ともに共感できるってのでもなかったので、
ごくごく普通に読み終わってしまった感じです。。

「償い」
矢口 敦子
幻冬舎文庫
★★★☆☆(3点)

しばらくWeb雑誌を読むのでお休み・・・

2007-10-24

   
前半の家族の複雑な事情、子供たちの葛藤とかにスポットを当てた展開から
いきなりサバイバル冒険小説へ・・・。
読んでて面白いけど、もうちょっと冒険の部分より
心理描写とかそういったところの割合を増やして欲しかったかも。

あとは子供が中学生と小学生の設定になってるけど、
正直あまりに冷静でしっかりしすぎてるのがちょい違和感。

でも全体的には読みやすいし、じいちゃんの言葉なんかは
なかなか重みがあって文章全体に知的なイメージかも。

終わり方は拍子抜けっぽい印象もなくはないけど、
明るく気持ちのいい終わりやったかな。

「上と外」(上)(下)
恩田 陸
幻冬舎文庫
★★★★☆(4点)