2010-09-08

インシテミル

前の「ボトルネック」がなかなか良かったので、連続して米澤穂信です。
こちらは映画化もされる話題作。

殺人ゲームというのはまあわりとよくある題材かなーと思うのですが、
実際に読んでみると、ルールがなかなか細かくて凝っているなあと感じました。

で、こういう展開はやはり最後がどうなるか!ということにかかっていると思うのですが、
うーん、ちょっと肩透かしな感じと言いますか、、
なんとなく自分的にしっくり来ない感じでした。残念。。


「インシテミル」
米澤 穂信
文春文庫
★★★☆☆(3点)

2010-09-01

現代語訳 武士道

文庫、新書の順番で読書していたのが、前回ちょっとこれというのが見つからずに
2冊続けて文庫を読んだのですが、これは日本人なら読まなくては!と思い選んだ「武士道」。

現代語訳してあるので、十分に意味はわかるのですが、
やはりじっくり読まないとなかなかその深さには到達しないかも、、という感じではあります。

また解説では、ただ武士道の内容を絶賛するのではなく、
新渡戸稲造も書いているように、武士道は滅んでいくものであるという認識があったり、
かなり冷静な視点で、解釈の違いや新渡戸稲造の時代背景などを説明してあったのが、
わかりやすくなっていて良かったと思います。

日本人の美徳を桜の花にたとえているところがやはり好きだなと思いました。
時代とともに人の感性、道徳観などにも変化はあるかと思いますが、
日本人としての感性、道徳観、文化、心といったものはもっと意識していたいです。

「現代語訳 武士道」
新渡戸 稲造、(訳)山本 博文
ちくま新書
★★★☆☆(3点)

2010-07-20

ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。

大好きな作家の一人、辻村深月の作品なのですが、
この本に関して言えば、やはり女性が読む本なのかなーというちょっとした疎外感を感じました。

女友達という関係、母娘という関係、なんとなくではわかる気持ちはありますが、
やはり本質的には理解できてないだろうなーという印象です。
その点で★をマイナスしてしまいました。

みずほのチエに対する立ち位置もわかったような、わからないような、、
本当に微妙な心理、微妙なバランスだったように思います。
みずほと母の関係も最後まで掘り下げて欲しかったところです。

辻村深月は普通なら目を背けたくなるような人の心を、相変わらずストレートに突いてきて、
苦しさ・重さを感じるところが大きいのですが、
そこに押しつぶされるでもなく、でもすっきり解決するわけでもなく、
常に考えさせられるなあと思います。


「ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。」
辻村 深月
講談社
★★★☆☆(3点)

2010-06-30

知らないと恥をかく世界の大問題

政治、経済、宗教、国際問題、、世の中にはいろんな問題が渦巻いていますが、
やはりこの手の話題は難しいなーと敬遠してしまいがちです。

私も新聞はわりと読むので、非常に薄い知識程度ならあるほうかな、と思うのですが、
先日たまたま会社内でそういう話が出たこともあり、この本をチョイスしてみました。

当たり前のことですが、1冊の本でこれらの問題をきちんと書くことは不可能です。
それでも非常にバランスよく、うまく解説されているなーと感心しました。
もちろんここに書かれていることがすべてでもないのですが、
とっかかりとしてはいいのかなと思っています。

これまで特に国内情勢には目を向けていたのですが、
国際情勢については自分でも興味が薄かったと思うので、
今後はもう少し深く知ることができるようにしていきたいなと思います。


「知らないと恥をかく世界の大問題」
池上 彰
角川SSC新書
★★★☆☆(3点)

2010-06-22

羊の秘

表紙に独特の雰囲気があったのが気に入って購入した一冊。
霞流一という作家さんは知らなかったのですが、
動物を題材にしたミステリーを結構たくさん書いているようです。

今回は「羊」をキーワードにしたミステリで、
不可解な犯行現場、連続殺人、密室など盛りだくさんなのですが、
なーんとなくのめりこめなかった感じです。
何がというわけではないのですが、登場人物への共感度がなかったのが
一番の要因かもしれません。

一番興味深かったのは、「羊」に関する話。
アンモナイトは、ヒツジの姿をした神、アモン(アメン)神からきていることや、
おとなしいイメージがあるヒツジは家畜としてのヒツジであり、
そういうイメージを植えつけたのはキリスト教が一役買っていること、
星座の順番ではおひつじ座が一番最初にくること、
ギリシャ神話の金毛の羊などなど、、

ギリシャ神話は一度いろいろ読んでみたいなーと
そちらへの興味が駆り立てられました。


「羊の秘」
霞 流一
祥伝社文庫
★★★☆☆(3点)

2010-06-08

大人の頭脳クイズ

前に借りていた2分間(5分間)ミステリーとは違って、頭の体操という内容です。
ユーモア・とんち問題から、数学的な問題、論理的なクイズまで、
多種多様な内容があるのがなかなかおもしろかったです。

「大人の頭脳クイズ」
頭脳クイズ研究会
リイド文庫
★★★☆☆(3点)

2010-04-26

新5分間ミステリー

前回の2分間ミステリと一緒に借りていたのですが、
2分と5分ってこんなに違うんだなーとすごい実感できます。

2分間はパッと読んでパッと考えるという感じだったのに対し、
この5分間ミステリーは結構じっくりと話を読み、
そして解答を考えるのにも、かなり時間をかけないとダメなパターンが多いです。

もちろん中には直感的にひらめくものもあったのですが、
解答のページが1ページ以上にわたってつらつらと書いているものもあり、
そのあたりはちょっと読み流ししてしまいました。

空き時間というよりは、少しゆっくり時間をとれるときに、
じっくり考えながら読むのがいいと思います。


「新5分間ミステリー」
ケン・ウェバー
扶桑社ミステリー
★★★☆☆(3点)

2010-04-09

【ネット革命】これから日本市場で何が起こるのか

これも「アイデアのヒント」と一緒に友人に借りた一冊。
1999年の本なので、内容は古いけれど、今読んでも着眼点など参考になるとのことでした。

中間業者がなくなるのではなく、新たなニューミドルマンの台頭といった話や、
ネットの世界のことを中心に書かれているこの話がすべての業界に関わること、
ネットがもたらすのは、ハイ・パフォーマンス(効率)ではなく、ハイ・タッチ(触れ合い)である、
などなど、要所要所にうなずける部分がありました。

ただ、、すべてにおいて「こうなる!」という断定のもとに話が展開していく書き口は
実はちょっと好みではないのです。あまのじゃくなもので。。

大学の卒論でマルチメディア(死語!)について書いたこともあり、
こういった本は結構たくさん読んだので、ちょっと懐かしさもありました。


「【ネット革命】これから日本市場で何が起こるのか」
田坂 広志
東洋経済新報社
★★★☆☆(3点)

2010-04-06

ストロベリーナイト

誉田哲也はわりとメジャーな作家だと思うのですが、
今まで読んだことがなかったので、初挑戦してみました。

女性刑事の小説といえば乃南アサの音道シリーズが浮かぶのですが、
姫川、勝俣あたりのコンビは、いかにも女性刑事VS男性刑事の典型的な雰囲気です。
姫川をしっかりガードする刑事たちがいるのはうまくバランスを取ってるなと思います。

ややキツめの描写はあるものの、読みやすくハラハラ感もあります。
特に目新しいというものはなかったのですが、
シリーズとしてそれなりに楽しめそうな気はしました。

さらっと読んだのですが、裁判の敬礼シーンはちょっと感動です。


「ストロベリーナイト」
誉田 哲也
光文社文庫
★★★☆☆(3点)

2010-03-24

クレイジーボーイズ

ひさびさに初期作品の楡周平の雰囲気を持った本だったので、
かなりワクワクして読みました。

水素自動車の発明や、企業と発明者の特許争い、オイルメジャー、環境保護団体など
設定にリアルさがあるのもいい感じです。

トータルでは非常にわかりやすく単純明快な活劇だったのですが、
もうちょっとひねりというか二転三転の展開があっても良かったかなーと思いました。


「クレイジーボーイズ」
楡 周平
角川文庫
★★★☆☆(3点)