2006-07-14

都会での生活を捨てた男というハードボイルドに典型的な
タイプの主人公と、目を疑うくらいにきれいな女。
この設定だけでちょっと読む気が失せたりもするんやけど、
まあそれなりに楽しんでは読めたかな。

好きな女のためにがんばりにがんばって、それでも最後に
あまり報われないあたりが、大沢在昌っぽくもあるし、
うまい終わり方かなとも思う。

「秋に墓標を」
大沢 在昌
角川文庫
★★★☆☆(3点)

2006-06-27

裕福でない家庭の子供の保育園の園長をするかたわら、
裏の顔として探偵事務所を開き、ヤバイ仕事を引き受ける。
そして元警官としての暗い過去・・・。
主人公ハナちゃんは魅力的な人物なんやろうけど、
ちょっとやり過ぎ感もあるような。。
ま、ハードボイルド小説ならこんな設定アリなんかもしれんけど。

ストーリー自体はあまり関係のなさそうな事件が最後の方で
うまく絡んで一気に読むことができた。

終わりもすがすがしいねんけど、ハードボイルド的設定やのに
これでええんかいな!とツッコミたくもなる。
登場人物もみんな個性的やねんけど、逆に言えばもうちょっと
普通っぽい人を混ぜてもいいような気はする。

シリーズものになっているらしいので、またしばらくしたら
次を読んでみてもいいかな。

「フォー・ディア・ライフ」
柴田 よしき
講談社文庫
★★★☆☆(3点)

2006-06-19

またやってしまった_| ̄|○
2回目_| ̄|○
違う出版社からあたかも新刊のように出すなよ(*`Д´)ノ

人が考えていることが全部聞こえてしまうという超能力を持つ少年。
まあ逆サトラレっていうところか。

その能力を持つことの苦悩を描きつつ、事件とも絡ませていて、
ミステリーとしてもうまいとは思う。

でもいくらまだ少年とはいえ、慎司のあのすぐに突っ走ってしまう
性格ではとてもじゃないけどあの能力を使いこなせないと
心配になるのは自分だけだろうか・・・

「龍は眠る」
宮部 みゆき
双葉文庫
★★★☆☆(3点)

2006-06-05

痛快サラリーマン活劇という感じだろうか。
思ってたよりもちょっと軽すぎるタッチやったけど、
単純に楽しめるストーリーだと思う。

主人公も決してやる気に満ち溢れているわけでないのに、
周りの人間の影響(反面教師!?)で、前向きな方向へと
進んでいくのが読んでいて気持ちいい。

「神様からひと言」
荻原 浩
光文社文庫
★★★☆☆(3点)

2006-05-10

せっかく野沢尚を読んだので、今度こそ読んだことないやつを!
あとはワールドカップ熱を高めていかないとってことで、龍時。
ほんまなら最初のやつから読むべきなんやろうけど、
なんとなく最新刊を読みたかった。

すごいのはほとんどの選手が実在の選手なんよね。
U-23が盛り上がったのがほんま懐かしい。
オーバーエイジの選手はもちろん、結果も全然違うけどね。。

現実の方で、アテネ世代の選手がA代表に全然からんでないのが
ほんまにさみしい。
ジーコがあまり積極的に起用しないという面があるにしても、
もっともっと次の世代が活躍していってほしいなあと
この本を読んであらためて思った。

「龍時 03-04」
野沢 尚
文春文庫
★★★☆☆(3点)

2006-04-27

かつての南米での移民政策を問題提起するという意味で
こういう小説が脚光を浴びるのはいいかな。
もっとこういった歴史を学ばなくてはいけないと思うし。

話は読みやすくはあるんやけど、前半のそういう重いテーマに対して
ちょっと後半が軽すぎるような気がするなあ。。

「ワイルド・ソウル(上)(下)」
垣根 涼介
幻冬舎文庫
★★★☆☆(3点)

2006-04-21

ハイジャックに密室殺人をミックスと発想はちょっと変わってるし、
ちょっとしたドンデン返しもあったりとそれなりに面白い。

しかし子持ちパパとして気になってしょうがないのは、人質にとった子供。
最初こそ泣いている様子が書かれているのに、
途中からまるでいないかのような扱い。
途中から眠ってしまった設定みたいやけど、そんな危険な状態で
そんな簡単に寝るかよ!!

「月の扉」
石持 浅海
光文社文庫
★★★☆☆(3点)

2006-04-10

マコトは登場せずにサルが中心となって登場するから
“外伝”ということなのだろう。
独特のテンポは健在だし、どう展開していくのか
ドキドキ感もある。

しかし、それだけにどうも終わり方が納得いかんかな~。
“伝説の~”なる人物が最後の切り札になるって
ある意味なんでもアリやんみたいな・・・。
まあそれに頼るだけでないところに多少の現実味もあるけど、
最後の最後もちょっとありがち?

「赤(ルージュ)・黒(ノワール)―池袋ウエストゲートパーク 外伝」
石田 衣良
文春文庫
★★★☆☆(3点)

2006-04-02

20歳で娼夫になる青年というちょっと重そうな話も
石田衣良が手掛けるとなんだかさわやかな優しい話になってしまう。
ただ今回に関してはちょっときれいすぎるかなーという気が
しないでもなかった。

少年の母との話もそれほどは深く掘り下げられてないと思うし、
多様な性描写があるにもかかわらず、どれも主人公の目を通すと
きれいになってしまう。

あと主人公が、娼夫に反対する女の子に対して強制されたと感じている。
この本でたびたび出てくる「普通」という感覚が、
主人公の中でおかしくなっているような気がするのは
自分だけだろうか。。

「娼年」
石田 衣良
集英社文庫
★★★☆☆(3点)

2006-03-26

今まで読んでた池袋シリーズ(IWGPというらしい)とは
ちょっと雰囲気の違う作品。

殺された主人公が幽霊となって自分はなぜ殺されたのかという
記憶の欠落について探っていくのだが、幽霊の能力とかが
今までにない感じでちょっと面白い。

ただやっぱり普通に読んでると最後の展開はかなり早い段階から
わかってしまうような・・・。

「エンジェル」
石田 衣良
集英社文庫
★★★☆☆(3点)