2011-06-09

[読書] ビターブラッド

ビターブラッド

前に「犯罪小説家」を読んだときに、解説の既刊書を見たら、
この本を読んでいないことに気付いて買いました。

刑事モノといえば「犯人に告ぐ」の印象があるのですが、本作はまったく違う雰囲気。
新人刑事の夏輝が、現場で組むことになったのが別離していた実の父親。
こういう設定はどちらかというと重ためな雰囲気になりがちだと思うのですが、
この父親が独特で面白いため、とても軽快です。

反発する夏樹に対して、やたらと声をかけ、スーツを仕立ててやり、
ご飯に誘い、もちろん仕事のやり方も伝授(ジャケットプレイ、笑)します。

ストーリーについてはちゃんとした刑事モノとして成り立っていますが、
少し夏樹を中心に回りすぎでは?というのもなくはないです。
でも軽く読む小説だと思うので、あまり気にしないこととします。

そして特筆すべきは、この作品には「ふんんんんっ」があることです!
雫井作品には必ずこれがあったはずなのですが、
いつしかこのセリフがない小説も出てきて(たぶん)
非常に残念に思っていたのですが、今作はあります!!


「ビターブラッド」
雫井 脩介
幻冬舎文庫
★★★★☆(4点)

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