2011-05-13

[読書] 死神の精度

死神の精度

伊坂幸太郎は好きでほとんど読んでいるのに、なぜかこの本だけ忘れていて
こないだ目につくところにあったので、再び忘れないうちに購入しました。

小説は、その小説の舞台設定や世界観だけで成功する例が結構あると思うのですが、
この本もある意味そんな気がしました。(伊坂幸太郎はそういうのが多いですけど)

クールで、でも意外と人間世界の知識を知らず、ミュージックをこよなく愛する死神。
ある意味会社のように死神は何人もいて、上層部から指示を受けた人間に対して
調査の上で死ぬかどうかを判定するというのもちょっと不思議です。

しかも主人公となる死神は、人間世界に行くと必ず雨が降って、
晴れ間を見たこともない、という設定は雨男な自分には変に共感できたりします(笑)

短編なのですが、伊坂らしく微妙に登場人物がつながっている感じや、
思いのほか年月がたっていたりするのも味な感じで良かったです。

(最後にちょっとネタバレありです)

「死神の精度」
伊坂 幸太郎
文春文庫
★★★★★(5点満点)


死神が調査の上で本当に死ぬようにするか判定するといった設定であれば、
「延期」の判断を下すストーリーが多いのかと思いきや、
そうでもないのがある意味驚きで、でも暗さがないのがうまいなと思いました。

そして、最後の話で、死神・千葉がついに晴れ間を見ることができたのが衝撃的でした!

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