2010-09-26

[読書] 名前探しの放課後(上)(下)

名前探しの放課後

本当は新書系を読む順番を飛ばしてしまっているのですが、
辻村深月が出たからにはしょうがありません。

なんとまたまたタイムスリップです!!流行ってるんでしょうか。。

知らない間にわずか3ヶ月前に戻ってしまった主人公は、
クラスメイトが自殺したという未来の記憶を持っているのですが、それが誰だったのか思い出せない・・・

あれ、なんだかこれって聞いたことがあるような、、
そう、辻村深月のデビュー作「冷たい校舎の時はとまる」と設定がソックリ!
なので最初の頃の少し背筋ゾクゾク系を思わず期待しましたが、やはりそっちではなかったようです。

以下ネタバレあり!

「名前探しの放課後(上)(下)」
辻村 深月
講談社文庫
★★★★★(5点満点)



いつかが思い出せない自殺者が誰かというのが、このストーリーの一番のポイントですから、
比較的早い段階でマークされた河野はおそらく違うのではないかと思っていたので、
それについては予想通りだったのですが、そうなるとまあなんと壮大な芝居をうったのか!
というのが正直な感想です。

自殺の動機もやや弱いような気もしましたが、自殺してしまった世界では、
いつかたちと交わっていなかったことを考えるとそこは納得です。

そしてなんと言っても驚いたのがタイムスリップの原因ともなった秀人!!
椿もそうですが、まさか「僕のメジャースプーン」の2人だとは思っていませんでした。
というわけで、メジャースプーンを読まずにこの本を読むと、まったく最後の意味がわからないと思います。
もちろんメジャースプーンを読んでいた自分はうわーー!という感じでした。

Amazonのレビューも見てみたのですが、やはり先に書いた2点、ずっとあすなを騙した芝居だったことと、
メジャースプーンを読んでないと意味がわからないところに引っかかりを感じている人が多いようです。
そこに至るまでのストーリーは本当に心に染みるだけに、なおさらなのかもしれません。

とはいえ、辻村深月をずっと読んできた一ファンとしては、
そのあたりの強引さはわかっていてさらに好きなわけなので、今回は5点満点です!

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