2009-11-01

[読書] 禁断のパンダ(上)(下)


表紙のかわいさとタイトルに惹かれ、しかも「このミス大賞」ということで、珍しく上下まとめて購入しました。

神戸に長く住んでいた自分としては、そこが舞台なのはうれしい気持ちもあるのですが、
そこまで細かい説明いる?という部分もあり、また関西弁もちょっとキツすぎるかなと思ったのですが、
神戸出身ということなので、作者には自然なのでしょうか??

それはさておき特筆すべきは料理の描写!
文章を読んでいるだけなのに、あー食べてみたいという気持ちになり、
また料理に対する幸太の姿勢も好感度大です。
作者の拓未司さんは元フレンチシェフという経歴の持ち主とのことで、この料理の描写にも納得です。

さて、ストーリーについては、ネタバレありになります。



最初に料理がおいしそう!と感じながらも徐々に展開も進んでいき、
一気に読み進めたのですが、、後味悪~~い料理を食べた感じです。。
最後は柴山夫妻はともに無事ではありましたが、友人が行方不明で心労になるような妻が
あのような仕打ちを受けて無事に出産というのもちょっと無理を感じます。

それからラストの意味がちょっとわからずに、ネットでいろいろと検索をかけてみました。
どうやら、場面を幸太から木下貴史へと似せつつ変えたというのが正しいようですが、
ちょっとそれも強引というか不自然な印象を受けました。

検索で他の人のレビューもいろいろ見たのですが、料理の描写については絶賛しつつも、
作品自体の評価はあまり高くない印象でした。
「これはミステリーじゃない」という意見が多かったです。
みんなミステリーという枠にちゃんとこだわって読んでるんだなーと驚きました。
まあ「このミステリーがすごい!」の大賞だから当然といえば当然ですが。

それから、最後の展開がわかってしまうという感想も多かったです。
その点、最後の展開をほどんど気付かず(考えず)、ストーリーに入り込んでしまう自分は
そういうことがなかったのである意味ラッキーだったなと思いました。

気分的にはあまり楽しい気分ではないものの、話としてはおもしろく読めたなと思います。
次の作品も早く文庫化して欲しいです!


「禁断のパンダ」(上)(下)
拓未 司
宝島社文庫
★★★★☆(4点)

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