2009-04-20

[読書] ぼくのメジャースプーン


今一番好きな作家、辻村深月の最新文庫が出たので、
前の本が読み終わっていなかったにも関わらず、即買いました。

物語の主人公が小学生ということで、
果たしてどこまで感情移入して読み込むことができるかと思っていましたが、
そんなことはまったくの杞憂でした。

もちろん大人びた雰囲気は持っているし、
辻村深月の作品らしい個性の持ち主(特にふみちゃん)なのですが、
子供らしいひたむきさ、困難な事態への困惑・葛藤が
とてもていねいに描かれていると思いました。

続きは少しネタばれを含みます。


そして何と言っても秋山先生の存在感!
「子どもたちは夜と遊ぶ」でかなり気になっていた、
秋山先生の囁きがこの本で明らかになり、とてもスッキリです!

相変わらず淡々と、そして自分が許せないことにはかなり激しくなるのは
今回も変わらず、100%の共感までとはいかないのですが、
とても気持ちがわかる気がします。

本作では辻村作品に多いやや強引などんでん返しもなく、
それでもハラハラ感はしっかり持たせていて、
そして最後の最後は本当にじんわり来る終わり方でした。
今回も文句なしに5点満点です!


「ぼくのメジャースプーン」
辻村 深月
講談社文庫
★★★★★(5点満点!)

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