2006-03-28

[読書] うつくしい子ども

少年犯罪や加害者の家族などを書いた小説は最近かなり
増えたなあと思う。
それらは想像以上に厳しい周囲の目やマスコミの反応などを
リアルに書き、正直暗いモノが多い。

でもこの小説はそういったことも(軽く)書きながら、
とてもきれいにまとめている。
もちろんきれいにまとめることがいいことのではないけど、
もしこのジャガやその友人のような中学生がいたら
それは本当に“うつくしい子ども”だと思う。

殺人者になった弟の心情を理解してあげようと思うのは
家族である自分にしかできないという考え方や、
それを強い友情でサポートする友人。
弟との面会では、きれいごとだけではない部分も描かれていて、
リアルな部分と少し理想的な部分が混ざっているとは思うけど、
理想的なところから訴える小説というのもなかなかいいのでは
ないだろうか。

「うつくしい子ども」
石田 衣良
文春文庫
★★★★★(5点満点)

Comment:

Trackback URL: