2006-02-10

[読書] 繋がれた明日

最近は犯罪加害者、犯罪被害者、その家族について書かれた小説って
ほんま増えたなーと思う。
それだけ社会的な問題として捉えられているんやろうけど。

この話では殺すつもりはなかったものの人を刺して殺してしまった
少年が主人公。つまり犯罪加害者である。
人にもよるかもしれないけど、本を読んでいるとどうしても
主人公寄りの気持ちになってしまう。
加害者に手厚いと言われがちな現在の法制度を考えると、
この小説はあまり世間には歓迎されないかもね。

周囲の人間も主人公にとって優しい人間とそうでない人間が
あまりにもはっきりしていて、ちょっと小説の中の世界やなーと
いう気がしないでもなかった。
ただ、主人公、被害者の心情は激しい憎悪や葛藤がリアルに
描かれているのではと感じた。
もちろんこんな気持ちを味わうことなく人生を終えたいものだが。。

「繋がれた明日」
真保 裕一
朝日文庫
★★★☆☆(3点)

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