2006-01-18

[読書] 女教皇ヨハンナ

公式な記録もなく、ローマ教皇庁も否定するという
カトリック史上唯一の女性教皇が9世紀に存在した・・・

ちょっと重厚な感じの話を期待しててんけど、
軽快で読みやすい(そして主人公の都合よく進む)ストーリー展開に、
かなわないロマンスなど、大学時代に読んだシドニー・シェルダンを
思い出させるような感じだった。

彼女が存在したかどうかの記録も残っていないわけなので、
ヨハンナの言動に関して言えば、作者のオリジナル像になるけど、
現代に向けた強い女性像というのをうまく反映させていると思う。
(ちなみにほかの本ではちょっと違う人物像とからしい。)

時代は9世紀でありながら、ヨハンナの思考があまりにも
超近代的なのでは??と思わなくもなかったけど、
そこは深く考えずに読み進むべし!
でも教皇ではないにしても、男性として生きた女性がちょっとは
記録に残っているようだから、全然ありえない話ではないんかな?

解説を読むと、この物語の史実に基づいた部分、そうでない部分が
ちゃんと書いてあったり、女教皇の存在をにおわせる資料などが
紹介されていて、こっちもかなり興味深い。

「女教皇ヨハンナ(上)(下)」
ドナ・ウールフォーク・クロス
草思社
★★★☆☆(3点)

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