2005-09-13

[読書] 透明人間の告白(上)(下)

1980年代の作品らしいのだが、なんでも
「本の雑誌」が選ぶ30年間のベスト30で、第1位がこれ。
そこまで期待して読むとどうなのかなとも思うけど、
透明人間に対するイメージが変わるのは間違いなし!

透明人間になればお決まりのノゾキをはじめ、いろんなことが
できるというのが、漠然とみんなが持つ透明人間像だろう。

ところが、この本では食料をどうやって確保するか、
食べれば食べたものが胃の中に見えてしまったり、
眠ろうと思ってもまぶたが透けて目を閉じる意味がない。。
もちろん人と触れ合うこともできず、あげくの果てには
FBIに追っかけられると全くもっていいことナシ。

ストーリーの大半は、透明人間ニックが実験利用されるのを嫌って
FBIから必死で逃げる(対決する?)のがほとんどやけど、
うまくまとまっているし、ここまでリアルに透明人間の生活を
描くという発想はかなり面白い。

「透明人間の告白(上)(下)」
H・F・セイント
新潮文庫
★★★★☆(4点)

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